Luco曼荼羅ファーストテキスト②

出会うべき時に現れる運命

さぁ、テーブルの上に並んだ「甦った宝物」。さてどうするか?

数年間もダンボールの中で放置されていたボールペンは、ペン先が詰まって書けなくなったものも数本あったが、ほとんどのボールペンが奇跡の生還をとげたのです。

 さすが、持ち主ににて逞しい👍

そんな精鋭軍団を手に私がまず先に行った事。

 それは、塗り絵ではなく、好きなミュージシャンの歌詞を、ひたすらノートに書き出すということ。もともと文字を書くのは嫌いではなかったので、そうか‼︎これも学生時代、授業中に教科書の

下に隠してコソコソ友達に手紙を書いていた、その功績か😆

 デビュー曲から最新曲まで全曲を書き出す。

 まず、曲を聴きながら歌詞を読みます。

そこに広がっている音楽の中の世界の色に、より近い1色を選びだして歌詞を書く。

 そう、これは過去の私の色への感覚を取り戻すトレーニングとなったのです。

 なんて事は今だから思う事で、当時はただただそれが楽しくて仕方なかっただけです。

 しかし結果として私は、感情という「心の色」を選び出す感覚を、とりもどしたのです。とうとう全曲を、書きだしてしまった。

 まだまだ、ギラギラと燃えたぎる私の精鋭軍団。さて、次に私がとった行動は?

久しぶりの再会に収まりがつかないわたしのメラメラ、しかし財布の中は反比例。

 そこで向かうは、あらゆる夢を叶えてくれるドリームランド。そう‼︎100円ショップ🤣

 そこでやっと出会うのです、「大人の塗り絵」に。

 細かな花や蔦、葉っぱを1枚1枚塗っていく、塗り始めは楽しくて楽しくて、子ども達を寝かせた後の数時間は至福の時だった。

 しかし、なんだろう…1ページ塗り終えた後の達成感はあるものの、なんだか満たされないこの感覚。そっか…昔から花を愛でて癒される感覚は私のなかに備わっていなかった😑

 ならば他の塗り絵本を、入手してみよう‼︎

 奇跡的な臨時収入もあり、これまでの自分へのご褒美と本屋で揃えた数冊の塗り絵の中に

『曼荼羅』は、いた。

 「どうせすぐに飽きるだろ?」という家族の声を尻目に、私の塗り絵生活は続いていた。その一番の要因はInstagramでしょう。

 もともとSNSには全く興味がなく、誰かと繋がるよりも、本当は1人が好き。そんな私が何故Instagram?

 それは、あの歌詞を全曲書き出したミュージシャンが、インスタライブに初挑戦するという情報を手に入れたから😆そんな理由で登録したアカウント。

 せっかくだから他にも有効活用できないか、「そうだ、塗り絵をUPしてみよう‼︎」

 そう、ここまで全てが同時に起きた偶然。

接点のない全てが結ばれた瞬間、それが全ての始まりで、今にたどり着くための1番重要な最初の「Key」だったのです。

 会うべき時にそれは必然として現れる。

静かにそっと…目の前に、それに気づくかどうかは、そう…自分次第なのです。

 Instagramを始めて1番楽しかったのは、もちろん同じ趣味を持った人達との交流です。色鉛筆を使って柔らかく丁寧に塗られた作品や、ラメペンでゴージャスに華やかに塗られた作品。それぞれの感性で塗られた1つ1つが刺激になり、自分が完成させた作品にコメントがくると、それは次への励みにもなりました。

 最初の頃は和柄を塗ったり、仏画、神獣など様々なジャンルを手当たり次第に塗っていたのですが、気づいたら手に取る本は絞られてきたのです。

それが「曼荼羅塗り絵」。

 葉っぱは緑、花はピンク、いかに綺麗に塗るか、ある程度決まった配色の中から抜け出せなくなっている自分に飽きてきたのです。

 でも、曼荼羅はどうでしょう?

決められた配色などあるわけもなく、全くのゼロから自分の好きな色で塗れる、そこに正解も不正解もないのです。

 さて、次はどれを塗るか?本をペラペラとめくって気にいった線画を探す。私の決め方はそうではなかった。

 「今ここにある感情を、この色のあの色で塗りたい。」

 まずそれが先にあって、そこに上手くハマる曼荼羅を選び出す。最初のうちはそれで良かったのですが、ページが進むにつれ思い描いたものに近い曼荼羅がなくなってきたのです。

 じゃぁ…自分で描くしかないよね。

 頭の中にあるものに極力似た類似品を探すより、自分でそのままを形に出来るなら、それ以上はないじゃないですか。

 ここでまた、あのドリームランドへ向かうのです😆描き方なんて知らないけど、コンパスと分度器があればなんとかなるんじゃないか?というお気楽な発想で購入したスケッチブックとコンパスと分度器。

 必要なのは、特別な道具じゃなくて、お気楽なチャレンジ精神‼︎

      つづく

Luco曼荼羅ファーストテキスト②” に対して3件のコメントがあります。

  1. anjella tomoko より:

    ルコさんが、曼荼羅アーティストと変身していく過程がすごく面白いです✨
    何かに「導かれるように」というか、最初から「自分はこうなる!」と決めたわけじゃなくて
    そうなるように道が自然と開かれていたというか。

    1. kazkaz79 より:

      そうなんです全てが「今思えば…」ってやつです。だから、現在は何の意味も見いだせない事も、未来の何かに繋がっているかもしれないと思ったら楽しくないですか?

      1. anjella tomoko より:

        今している何かが未来に繋がり、
        過去にしていた何かが今や未来に繋がり、、、。 私も奇跡や縁みたいなものを最近よく感じます

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